2016年11月30日水曜日

18世紀 イギリスアンティーク クリームウェア 脚付きのレリーフソーシエール


美しいシェル型のレリーフに、繊細な取っ手とその取っ手の根元にはまた美しいレリーフのお花のようなポイントが施されているソース用の容器のご紹介です。



優しいクリーム色になめらかなフォルムがうっとり美しいお品です。




レリーフの陰影が非常に美しく、どんな人が使っていたのかと思うと夢が広がりますね。
大きな屋敷にあったのだろうか~とか、素敵なテーブルセッティングだったのだろうなぁ~とか。

まあ、家にあっては勿体ない代物でございます。



やはり古いものですので、貫入やシミが見られるのと。



ベースの下の方に貫通したヒビが見られます。


それにしても後姿が!

美しいですね~~~~~(*´ω`*)


うっとりしすぎて時間を忘れてしまいそうです。笑






注ぎ口に小さなカケと


フチにカケや変色したシミが多少見られ、赤っぽい汚れかシミがほんの少し。



後ろの様子。
貫通したヒビが下の方に見えています。

刻印はなく大変古いものだともいます。
おそらくリーズ窯の1770年より前のものになると思います。



取っ手の根元の装飾レリーフの部分に製造時にできた小さな亀裂たちが見られます。



装飾部分だけで本体には貫通していませんので、水漏れなどはありません。

表面の艶も良いですね♪



もう、もう、美しくって(*ノωノ)

何回も後姿を見てしまいます。



もちろん前も美しく、

古物の風格もあり、大変素敵なソーシエールです。


もう、もう...







すぎます!
(何も行を変えなくても。。。)





何度もお見せしちゃいます。


でも写真も文章も転写禁止ですよ~。(^◇^)
(業者様へ)

完売いたしました♪
MERCI♡♡♡


オーナー☆イデコ



2016年11月29日火曜日

18世紀 イギリスアンティーク リーズ窯 クリームウェア ソーシエール

18世紀イギリス リーズウェアのソース用容器です。


 クリームウェアの名の通り、優しいクリーム色もしくはアイボリー色の方が近いと思いますが、冷たい白ではなく温かみのあるお色です。

不思議なフォルムですね。
とても魅力的な、なぜか吸い込まれそうになってしまう素敵なデザインです。笑



リーズ窯の本から。

まさに同じものですね。


 まあ、吸い込まれるほどに見とれてしまう、と思っていただければ。


フチに小さなカケや






側面にこのようなシミなどが見られますが、年代の事を考慮すれば状態はかなり良い方だと思います。

特にイギリスのソースと言えばお肉のグレーヴィーソースでしょうから、もっとシミになっていてもおかしくないはずです。






控えめながらにもレリーフが美しく



リーズ窯の伝統的なレリーフを目にすることができます。



裏には刻印がありません。
刻印が押されるようになったのはリーズ窯では1770年頃からのようですから、その前のものになるのではないでしょうか。

まさに246年しっかり保存されてきたものです。










側面の縦ラインのレリーフと、



葉がモチーフになった取っ手の根元のレリーフが素敵です♪




ご売約済みです♪
MERCI♡♡♡


オーナー☆イデコ


ナポレオン3世 ダゲレオタイプ 写真用の額

フランス語ではダゲレオティップと発音しますが、ダゲレオタイプの方が一般的ですので、そう呼ばせていただきます。

劇場のデコレーター(美術担当)だったダゲールさんが開発して、1839年世界で初めて実用的写真の特許を得た写真の事をダゲレオタイプと言います。

ダゲレオタイプの写真はネガではなくポジティブで撮っていたそうで、当時は1枚写真を取るのにかなり長い時間がかかっていたのだそうです。

そのためポートレートなどは首を固定させる用のポールが用意されていたのだそうです。↓


こちらがダゲレオタイプ開発者のダゲール氏。
ダゲール氏と一緒に開発をしてきたニエプス氏はダゲールよりも先に試験的写真を撮っていました。
ですがダゲールが特許を申請し、ニエプス氏の方が先に亡くなっているためニエプス氏の名前はほとんど聞くことがありません。



このプロフィール写真は、ナポレオン3世です。

 当時の写真と言えば、今のように誰もが気軽に取れるものではなく貴族や政治家、有名人やお金持ちの家庭の人々だけのものでした。
撮られた写真は大切に、豪華な額やアルバムに入れられ飾られていたのです。


お待たせいたしました。


そこで、今回ご紹介するお品もののご紹介です。

やっとかい!
前置きが長かったですね。(*'▽')


サイズは大体23.5X21.5cm程になります。



時代は調度ナポレオン3世時代で、様式もナポレオン3世の好きだった黒が基調の渋くかっこいい作りです。



木製の枠に化粧漆喰の装飾が施され、美しレリーフが見られます。



 少し露出を上げて実際のお色を見やすくしますが、よ~く見ると濃い茶色なんですね。
この微妙な色がとても風合いがあって綺麗なお色です。



ダゲレオタイプの写真が入っていた額。
中身はありません。



中身のあるものの方がよく見かけると思います。

思い入れのある写真の入っているものが実はオーナーは苦手で、いつも額だけを探していました。
でもなかなか額だけって、ないんですよね。

今回はやっと見つけた額だけの、しかも状態の良い額です。

裏のマスキングテープを見ると、初めに入っていたダゲレオ写真は取り出されて別の写真でも飾られていたのでしょうね。
その写真も取り出され、額だけが売りに出ていました。



19世紀のポストカードやカニヴェなどをきれいに額装しても素敵ですし




リトグラフなどのアンティークの印刷物を入れても素敵です。



美しいカリグラフィの手書き文書などもよさそうですね♪



後ろにはかろうじて手作りフックが残っていますので、それを使いながら壁に掛けたり、ディスプレイコーナーに置いたり。


ご家族のお写真などをアンティーク風に加工したものを飾っても面白いかな?



美しいレリーフですね♡



ご売約済みです♪
MERCI♡♡♡


オーナー☆イデコ

PS:ちなみに先日行ったパリで泊まったホテルがrue Daguerreでした。
ダゲール氏の名前が付いた通りです。
パリに住んでいるころには気が付きませんでしたが今回新しい発見でした。
マルシェとかも出ていたりちょっとしたおいしいビストロもあるので、観光地に飽きてきた方にはご近所感覚に浸れてお勧めです。


2016年8月25日木曜日

南仏陶器 黄釉 オムレツ皿

オムレツオムレツって、ムッシュがこのお皿を手にすると大きな声で言っていました。(笑)
オムレツ用のお皿なのかオムレツの色をしているからなのか。

南仏の自然な黄色の釉薬が素敵なお皿3枚のご紹介です。



美味しそうな色ですね。

 大きさは左から大・中・小とあります。
大と中はほぼ同じ大きさです。

裏側です。



**********


①大
優しい黄釉はアプト窯のものではないかと言う事でした。
3点ともそうですが、無骨な雰囲気がたまりません。



①大
 オムレツ作ったのでしょうね。

焦げ跡が残っています。
(洗ってあります♪)


①大
 使われてきた割には表面はツヤツヤ輝いています。


①大
 ほ~ら。

ツヤツヤ。

①大
 フチにカケあります。
ちょっと大きめですが、これだけ丈夫な作りのお皿ですからこのままで十分活躍してくれると思います。


①大
カケのない側。


①大
 裏。
これまた無骨ですね。
表より少し薄茶色っぽい色です。

全ては人工顔料ができる前のお品ですので、おそらくアプト~ルシヨンあたりのオークルから採取された顔料を使っているのでしょう。
土も南仏の粘土なのでしょう。
南仏の陶器はいつも温かい雰囲気です。


①大
 カケありますが、オススメの一品です。


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②中
使い古され、マットな表面とヒビが2カ所に見られます。


 ②中
ヒビ1か所目


②中
ヒビ2カ所目

詳しくは写真をたくさん載せたアドレスを下に貼っておきますので、そちらからご確認くださいませ。


 ②中
釉薬の削げや貫入。




②中
裏側。
黄土色の素敵な色ですね。

素地にムラがありやはり無骨。


 ②中
横から見るとまっすぐではない、ところに魅力があるお品です。


 ②中
こちらも優しいお色で、ポイントに入ったこげ茶も素敵です♪


 ②中
こげ茶の入ったところを見るとサヴォア窯かもしれないと思います。
アプトかサヴォアのいずれかではないでしょうか。 

フルーツを乗せてコンポティエ替りにしたり、このまま置いてあるだけでも大変絵になります♪


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 ③小
一番小さいオムレツ皿です。


  ③小
貫入が綺麗に入っています。
フチに削れや釉薬の削げなど。


  ③小
ヒビのように見える貫入3㎝
写真でも分かりにくいと思いますが、念のため記載しておきます。


  ③小
”大”と同様こちらも使われてきた割には表面がツヤツヤ。


  ③小
玉虫色に光る部分も見られ、やはり古い事を実感します。




  ③小
裏側。

無骨な作りの裏側。
まあ表もですが。笑


  ③小

作りが荒いのは南仏窯の特徴ともいえるでしょう。
18世紀、19世紀の南仏窯の陶器は本当に作りが雑。

だからこそ、ひとつひとつ表情が違って、個性的。
色も相まって楽しくなる要素を持っています。


  ③小
かわいいでしょ?
無骨がお好きな方にはたまらないお品ではないでしょうか。


  ③小
ツヤツヤ


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微妙にお色や雰囲気が違う3点、どちらがお好みでしょう?

オムレツオムレツ言っていた業者さんのお話によると、フライパンでオムレツを作っている際フタとして使っていたのだそうです。
できたオムレツはそのままフタに乗せ、食卓へ。
という何とも野性的なオムレツだったのですね。

実際このフタ(皿)はとても重量感があり、お料理に簡単に扱えるものではありません。
男の料理、的なとてもダイナミックな料理に向いています。
重いのに持ち手がついて持ちやすい、重いので安定が良い。

大きなラフな木製のテーブルに、トーションをランチョン代わりに敷いてこのお皿を置いてみる。

そしてそこから取り分けて食べる風景を一人で想像してみました。

オムレツ食べたくなります♪

☆☆☆☆☆




MERCI💛💛💛
完売いたしました♪

オーナー☆イデコ