2016年2月19日金曜日

19世紀 ドイツ製 クリームウェア パニエ陶器

クレイユやウェッジウッドのクリームウェアではこのパニエ、見たことがある方もいらっしゃるかと思います。

今回のお品ものはドイツ製のクリームウェアになります。


クリームウェアの名にふさわしい優しいクリーム(むしろアイボリー)色で、底にパニエのレリーフのプレートが敷いてあり周りを編み込みで囲んでいる手の込んだ器です。

作るのに手がかかる事でしょう。
製作工程を考えただけでも頭が痛くなりそうです。笑

そして編み込み部分のパーツたちはなぜか軽くできているんですね。
見たことがないので分かりませんが、まるで編み込み部分のパーツたちは中空仕上げになっているかのような。


そして形は素敵なオーバルタイプです。



編み編みに一体どれくらいの時間が費やされてのでしょうか。




職人さんの丁寧な作りは今の職人ではなかなか真似ができないでしょうね。
特にヨーロッパの方には。
なんて失礼な。笑



キズなどは見られずきれいな状態です。
美しいでしょ?

ここからいくつかのヒビのアップになります。

ヒビ①
 編み込みにヒビが数か所見られますが、強度にはさほど問題はありません。
この手のクリームウェアのパニエ陶器の多くにはこうしたヒビが見られます。
特質上どうしてもできてしまうのでしょうね。
今までクレイユやウェッジウッドなど、このタイプのパニエには何回か出会っておりますが、こうした小さなヒビのなかったものには出会ったことがありません。(とは言えお値段がお高いですから、正直仕入れたのは今回が初めてです!)




 ヒビ①を側面から見たところのアップ。




ヒビ②と③
両方ともお互いに近い場所にあります。




 ヒビ④




 ヒビ⑤



 これは製造時にできたつなぎ目のようです。


 ヒビ⑥
数を数えると多く思われるかもしれませんが、どれもグラつきはなく丈夫な状態です。
個人的にはこれでもかなり状態は良い方かと思います。

きっと編み込まれている事によって、編み込み同士が強化されているんでしょうかね。
お皿と違い頻繁に洗ったり動かしたりするものではないと思いますので、今後ダメージがつく事も少ないでしょう。



 裏側。
脚裏にカケが1か所あります。
上の写真で言うと脚の上の方少し左側になります。



 製作時にできた亀裂が数か所。
一番左の中央あたりにシミが見えています。
表にはシミはありません。



サイドから。



オーバルですので、別のサイドから。



 艶も良く美しいパニエです。



重たいものは乗せるのがちょっと怖い気がしますが、大きなオレンジとリンゴを入れてみました♪



編み編みの軽い感触がミステリアスな雰囲気でなんとも言えません♪



何も入っていなくてもとても絵になる、



佇まいの美しいお品です♡




☆☆☆☆☆

MERCI♡♡♡
完売いたしました♪

オーナー☆イデコ