2018年1月5日金曜日

17世紀 NEVERS ヌヴェール窯 白釉 輪花皿

しばらく前に仕入れて、しばらくうちで眺めながら楽しんでおりました。

グルニエイデコで販売するには価値が大きすぎる。。。

こんな素晴らしいもの、私が扱っていいのだろうか。。。

で、今回やっと思い切ってご紹介させていただこうと思いました。
年も明けたことですし♪
↑この、大物をご紹介するのに「♪」は失礼ですね。(笑)

(笑)とかも失礼ですね。(笑)

もう絶対まだこんな大物紹介するの、人間的に早すぎる気がする。
(年はそれなりなんですが)


ごちゃごちゃ言っていないで、ご紹介しますね。

お写真と一緒にご覧ください♪



厚めにしっかり乗った白い釉薬とお花の花びらのフォルムを思わせる輪花皿になります。



お皿、と一言で言ってしまうにはなんだかもったいない、素晴らしいものなんです。



裏が、このように複雑なレリーフになっています。

表の美しさを表現したいがために裏が犠牲になった感がありますが、逆にだからこそ普段は見えない裏側も独特な美を持った輪花皿です。

 表から詳細見ていきましょう。










右上にカケが1か所あり、表からは釉薬の部分だけのカケが見えています。




カケの部分のアップです。

下地に届いていないので、同じ白い色のままで遠目に見ると目立ちにくいかな、とは思います。




17世紀といってもピンとこないと思いますが、350年ほど前、と言ったらニュアンスがお分かりになるでしょうか。

3世紀以上前のものなんて、国宝級ではないでしょうか。
ならないところがフランス。

そのおかげで私も手にできた訳です。




右下の方に釉薬がダマになっている箇所があります。






ダマのアップ。

おっと、ダマができてしまった!

と思われたかどうか分かりませんが、これも人間的な部分。



 今までかなりダメージのあるものばかり見てきましたが、こちらはかなり保存状態の良い方になるのではないでしょうか。
破片だけでも貴重なんでしょうけどね。

柄の付いていないところも、嬉しいところ♪




少しのキズやスレはさすがに見られます。




でも本当に17世紀の陶器ですから、大したことのないものだと言えると思います。


こんな大物、デジカメで撮るなんて申し訳ない気持ちです。





 黒い小さな斑点が見らる部分。





すみません、ボケてました~(T_T)
でも下に裏側の詳細いっぱい載せていますので、もう倉庫の奥の方へ行かれておりますので、お許しを。


2018/01/08:iPhoneで撮った写真を載せておきます。
iPhoneの方が画質良かったりして。。。(笑)



上の方で右上にあったカケ、アのカケの裏側がこちらになります。
この部分にアクシデントがあったのだと思います。





横からみたところ。


 



そして、カケの表は先ほど上の方の写真で見た、釉薬のレベルでとどまったカケです。






上の写真では、脚とその上に見えている部分と2か所カケています。




 
 横からみるとこのような感じです。

釉薬がこれだけ厚いので、素地を守ってくれている感じですね。

下に見える素地のお色も暖かい土色で、ほっとするぬくもりがあります。








釉薬のムラや、








製造時にできたであろうキズ。







 別の個所のカケ。



カケのアップ。




 カケの部分を横から見たところ。





裏にカケのある部分を表から見たところ。
こちらは表からはカケの部分が見えません。




 本当に表はきれいで、難を見つけるのに一苦労。

擦れやちょっとしたキズがまた私のデジカメでは分かりにくくて。。。

もうすぐ新しいカメラに替えようと思っております。
 またデジカメですけど。。。




 表面のキズの部分をすごくアップにした写真。




横も芸術的。




なんかこう、

まっすぐじゃないところが、



そしてキズのある所も、

個性となり、




芸術作品の雰囲気に。





フチの擦れと黒ずみ。




 少し光に当てるとこの艶。

 ツルツル~~~♪



 なんだかおいしそう♡

 だから、この大物に対して♪とか♡とか。。。

すみません。。。




 ♡

 素敵すぎて、これ書いている最中のイデコはニヤケっぱなしです。





 どーんと大きく見えるこの輪花皿。

直径は約29㎝程です。
確かに大きいのですが、30㎝くらいならいいと思いませんか?





大きさの比較。
左のお皿はみなさまご存じクレイユエモントローのレリーフ皿(直径21㎝程)。

 高さは、5.5㎝~6.5㎝の間程。
まっすぐではないので、高低差が少しあります。




裏の芸術的な美しさ♡




素晴らしいでしょう・・・?



 こんな風に、家にあったオリーブの木のカッティングボードと同じくオリーブの木でできているカトラリーと合わせて。

もちろんもったいなくて私は使っておりませんが、大きなテーブルの上に熟していないフルーツを乗せて眺めて楽しむ、というのもいいでしょうし、

陶器のコレクションのコーナーとかお持ちでしたら、是非毎日見える場所に飾ってみてください♪








ところで、こんなすごいもの、いったい誰が使っていたのでしょうか。




 また、窯はフランスではなくオランダでは?
とお思いの方もいらっしゃると思います。

イデコが考えるには、17世紀にヌヴェールへやってきたイタリア人たちが輪花の技術を伝授して、ヌヴェールなりの輪花皿が出来上がったのではないかと思います。

オランダでは、中国や日本から渡ってきた輪花皿から作り方を伝授してか真似してかやはり17世紀に輪花皿が存在します。

17世紀のフランスには、ヌヴェールだけではなくこの形のお皿が存在する場所があります。





ただ、この輪花皿に限ってはヌヴェールで間違いないと思います。

フランスではヌヴェール窯のもの、もしくは知らない(笑)と言われることがほとんどで、まず他の窯の名前は出てこないからです。





この美しいヌヴェール窯の輪花皿。





代々に渡って、大切にしてくださる方へ。




☆☆☆




上記のお品ものはまもなくUPされます、グルニエイデコのオンラインショップでお買い求めいただけます。



今回、グルニエイデコで扱うにしては高額なものとなり、普段より桁がひとつ多くなっております。

分割払いもお承りいたしますので、オンラインショップよりカートに入れた後、備考欄にご希望のお支払い回数をご記入くださいませ。
またこの商品はPayPalでのお支払いはお受けできません。
銀行からのお振込み、またはゆうちょへのご送金のみとなります。m(__)m

ご不明な点はお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡くださいませ♪
お返事はなるべく早めにさせてちあだきますが、商品UP後になってしまう場合がございます。




グルニエイデコのオンラインショップ

オーナー☆イデコ 

2018年1月3日水曜日

ALLIOUD a BESANCON 19世紀 エトワール 星形のデザートプレート

 初めて見る窯の、大変珍しい、白釉の素敵なデザートプレートのご紹介です。



 ブザンソンにあった窯、ALLIOUD家の陶芸家たちが作ったお品3点になります。
星形のようリムが素敵なカットワークになっています。




一見して、ムスティエのような白釉なのですが、ムスティエではありませんでした。

そして、どこか以前にご紹介させていただいた、やはり大変珍しい窯ナンスサンタンヌの質感に近い気がしていました。

以前のナンスサンタンヌ窯のブログ↓
http://galeriesideco.blogspot.fr/2017/03/nans-sous-st-anne-19.html

これほどまでには軽くないのですが、どこか不器用な感じが小さなファクトリーを思わせ、刻印もまた18世紀のムスティエに似せているようなところが共通していたからでしょうか。

で、やはり地図で見てみるとブザンソンとナンスサンタンヌ窯はさほど遠くないみたいです。

このあたりのスイス寄りの川沿の地にはいくつかこうした小さな窯があったのかも知れません。
当時の運搬は船だった事でしょうから。



 1枚目 

3枚とも使用感はでているのですが、ヒビや大きなカケがなく、その割にとっても古物としての雰囲気が素敵で、アンティークの白釉好きの方にはたまらないプレートになると思います。


何も資料がなく、陶芸家たちの名字から辿ると、19世紀中ごろのALLIOUD家の方たちがブザンソンに窯を持っていたようです。

かなり小さな窯で、短い間しか存在しなかった窯ではないでしょうか。



1枚目:カトラリーのキズやフチの擦れなどが見られます。




1枚目:キズのある場所に黒ずみ。



 表面の様子。



 2枚目:状態は1枚目とほぼ同じなんです。



2枚目



2枚目:キズやキズに染みた黒ずみ



2枚目:フチのキズや釉薬のムラなど。
すごいアップにしている写真ですので、アンティーク食器をよくご存じの方にはさほど気にならないはず、と信じたいところです。(笑)





それぞれの角に釉薬の削げ。





3枚目:こちらもほぼ同じ状態です。




 3枚目:キズやフチの擦れなど。





3枚目:キズには黒ずみが少し。



基本的には全部艶が良く。

とっても雰囲気のあるクールな白釉です。



裏です。
釉薬の削げは全部に見られます。




後継者が早く亡くなってしまったか、ご家族が継がれなかったかで、窯は閉鎖されたようです。
大変貴重なお品だと思います。







しかもこのリムのフォルム。

まずでてこないでしょう。。。






 ☆☆☆


以上のお品ものたちは間もなく、グルニエイデコのオンラインショップの方で販売いたします。

他のお写真やサイズお値段などの詳細を記載しておりますので、UP後のオンラインショップでお確かめくださいませ♪


只今モーレツ更新準備中です。
お問い合わせへのお返事はオンラインショップ更新後になってしまう場合がございますので、あらかじめご了承くださいませ。m(__)m


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