2016年8月25日木曜日

南仏陶器 黄釉 オムレツ皿

オムレツオムレツって、ムッシュがこのお皿を手にすると大きな声で言っていました。(笑)
オムレツ用のお皿なのかオムレツの色をしているからなのか。

南仏の自然な黄色の釉薬が素敵なお皿3枚のご紹介です。



美味しそうな色ですね。

 大きさは左から大・中・小とあります。
大と中はほぼ同じ大きさです。

裏側です。



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①大
優しい黄釉はアプト窯のものではないかと言う事でした。
3点ともそうですが、無骨な雰囲気がたまりません。



①大
 オムレツ作ったのでしょうね。

焦げ跡が残っています。
(洗ってあります♪)


①大
 使われてきた割には表面はツヤツヤ輝いています。


①大
 ほ~ら。

ツヤツヤ。

①大
 フチにカケあります。
ちょっと大きめですが、これだけ丈夫な作りのお皿ですからこのままで十分活躍してくれると思います。


①大
カケのない側。


①大
 裏。
これまた無骨ですね。
表より少し薄茶色っぽい色です。

全ては人工顔料ができる前のお品ですので、おそらくアプト~ルシヨンあたりのオークルから採取された顔料を使っているのでしょう。
土も南仏の粘土なのでしょう。
南仏の陶器はいつも温かい雰囲気です。


①大
 カケありますが、オススメの一品です。


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②中
使い古され、マットな表面とヒビが2カ所に見られます。


 ②中
ヒビ1か所目


②中
ヒビ2カ所目

詳しくは写真をたくさん載せたアドレスを下に貼っておきますので、そちらからご確認くださいませ。


 ②中
釉薬の削げや貫入。




②中
裏側。
黄土色の素敵な色ですね。

素地にムラがありやはり無骨。


 ②中
横から見るとまっすぐではない、ところに魅力があるお品です。


 ②中
こちらも優しいお色で、ポイントに入ったこげ茶も素敵です♪


 ②中
こげ茶の入ったところを見るとサヴォア窯かもしれないと思います。
アプトかサヴォアのいずれかではないでしょうか。 

フルーツを乗せてコンポティエ替りにしたり、このまま置いてあるだけでも大変絵になります♪


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 ③小
一番小さいオムレツ皿です。


  ③小
貫入が綺麗に入っています。
フチに削れや釉薬の削げなど。


  ③小
ヒビのように見える貫入3㎝
写真でも分かりにくいと思いますが、念のため記載しておきます。


  ③小
”大”と同様こちらも使われてきた割には表面がツヤツヤ。


  ③小
玉虫色に光る部分も見られ、やはり古い事を実感します。




  ③小
裏側。

無骨な作りの裏側。
まあ表もですが。笑


  ③小

作りが荒いのは南仏窯の特徴ともいえるでしょう。
18世紀、19世紀の南仏窯の陶器は本当に作りが雑。

だからこそ、ひとつひとつ表情が違って、個性的。
色も相まって楽しくなる要素を持っています。


  ③小
かわいいでしょ?
無骨がお好きな方にはたまらないお品ではないでしょうか。


  ③小
ツヤツヤ


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微妙にお色や雰囲気が違う3点、どちらがお好みでしょう?

オムレツオムレツ言っていた業者さんのお話によると、フライパンでオムレツを作っている際フタとして使っていたのだそうです。
できたオムレツはそのままフタに乗せ、食卓へ。
という何とも野性的なオムレツだったのですね。

実際このフタ(皿)はとても重量感があり、お料理に簡単に扱えるものではありません。
男の料理、的なとてもダイナミックな料理に向いています。
重いのに持ち手がついて持ちやすい、重いので安定が良い。

大きなラフな木製のテーブルに、トーションをランチョン代わりに敷いてこのお皿を置いてみる。

そしてそこから取り分けて食べる風景を一人で想像してみました。

オムレツ食べたくなります♪

☆☆☆☆☆




MERCI💛💛💛
完売いたしました♪

オーナー☆イデコ





2016年8月21日日曜日

イギリスアンティーク WEDGWOOD ウェッジウッドのパニエ コルベイユ

大変美しいクリームウェアのご紹介です。

美しすぎて、手放そうかどうしようか迷いましたが、
家もスペースがありませんので、、、笑



ダメージあります。
下の方をご覧くださいませ。


 脚付のコルベイユ。
フルーツを入れたりするコンポティエ替りに使われていたのでしょうか。


 とっても繊細な作りです。

レリーフはボタニカルがモチーフになっており、取っ手の根元にはお花が付いて、素敵なデザインです。


 カットワーク部分は手作業でカットされた形跡も見られ、とっても手が込んでいます。

ボタニカルレリーフ、素敵ですね♡


 遠目で見るとダメージが分かりにくいと思いますが、下の方に色々書き足してありますので最後までご覧くださいませ。


そして。。。

右の小さいパニエは20世紀初期のウェッジウッドのものです。
左が今回の商品になります。

この写真を見ると、形が少し違いますね。
20世紀のものは上から見るとオーバル型ではなくまん丸です。
それだけではなく、左側の古い方のパニエの中央には、右のパニエに見られる中央のとんがりがありません。

もしかしたらですが、はじめはとんがりがあったが、取られてしまったような形跡があるように思えます。
はっきりとは断定できませんが、とんがりがあった方が自然な形のような気がします。
追記2016/10/30:とんがりがあったようです。とんがり部分2か所が削り取られているようです。
お値段改正済みです♪



上から見ると写真の上と下のフチに黒ずんでいる部分があります。
そこにとんがりがあったのではないだろうか~?
と想像しております。

いずれにしましても、結構ダメージが見られますので、とんがりがなくても残っていてくれるだけありがたいと思います♡

ヒビは7~8か所。
カケが1か所。
貫入やシミなどが注記するところです。
詳しくは最後の方にあります。


 内側の様子。
貫入やシミなど。


 貫入やシミの様子。



貫入やシミの様子。


 側面にもシミが見られます。



シミの様子を更にアップ。


 ヒビ①と②
上の写真ではヒビが2か所見られます。


 ヒビ①と②の裏側です。


 くっきりとしたカット部分は、はじめからのようです。
フチに黒っぽく見えているのはカケです。

カケの部分のアップ。
左にヒビ③。



 裏を見るとカット部分の様子が分かると思います。
そしてヒビ③が1か所丸く開いた穴の右側あたりに。


 レリーフの詳細と、
こちらにもヒビが2か所あります。


 ヒビ④と⑤。


④と⑤のヒビ。
裏から見ると右側のヒビが下の方まで続いていて長めですね。


 ヒビ⑥
写真中央の左上にもヒビ。


 ヒビ⑦



 ヒビ⑦の裏側です。


 カットも手作業でひとつひとつ丁寧に行われていた様子がうかがえるカットの処理。



 取っ手の根元にお花を付けたりして、詳細までが素敵なんです。


 裏側。
刻印は見当たりませんが、ウェッジウッドのものではないかと思います。
18世紀のものには刻印のないものが存在します。
おそらくですが1750年頃のものではないでしょうか。


 裏側のカケ。

 裏のヒビは1か所。



 脚のヒビを表から見たところです。


 シミの様子。


 フチを上から見たところです。
擦れや変色が一部見られます。



取っ手の部分は内側までも根元に気を遣っていますね。



どこから見ても透かしが美しい♡


 とても繊細なので、重たいものを入れるのは避けたい所です。
美術館級と言ってもいいほどのお品ものではないかと思います。


 ドライのお花など軽いものや、そのまま飾っているだけで素敵ですよ♪




とにかく美しいボタニカル柄のレリーフ♡




いつまでも見とれていたくなる、美しいお品です♡





☆☆☆☆☆


ご売約済み♪
MERCI♡♡♡


オーナー☆イデコ