2018年10月29日月曜日

18世紀 フランス北東部 ポントシュースタイル お花とシードレリーフ 蓋つき三つ脚ミルクポット Chapelle en arriere-automne展

18世紀フランスのクリームウェア。
専門家でもポントシューと判断してしまう方も多い、ポントシューと同じ時代のフランスの陶器です。

ポントシューだけが貴重なのではなく、18世紀のフランスの陶器はすべて貴重だという事、分かっていただけたらとっても嬉しいです。
フランスだけではなく、18世紀のすべての国の陶器が貴重なのですけどね。 笑
 




ロココの名残のようなカタツムリの脚が3本、蓋が付いたお品です。

ココアポットのようなハンドルが付いていますが、ミルクポット程の小さめのものです。

おそらくフランス北東部のリュネビルやランベルヴィレー窯あたりの18世紀のもの、もしくは18世紀旧ルクセンブルグのビレロイ&ボッホの前身セットフォンテーヌのものになるかもしれません。





何とも言えないこのフォルム。

愛嬌があって可愛いポットですね。


お気づきの通り、蓋のつまみに修理跡があります。
黄色っぽい接着剤が見えていますが、気になる方は一度接着剤をはがし材で落として透明な陶器用の接着剤で慎重につけていただければ、少しは目立たなくなると思います。

 本当は日本に陶器の修理のプロの方がいらっしゃるようでしたら、お願いするのが一番宜しいかとは思います。





ね、接続部分が黄色くなければさほど目立たないのではないだろうか~と思います。





4つのパートに分かれていて、それぞれにお花のレリーフとドットのレリーフは種なのだそうですよ。
シードレリーフなんですって。





お色はアイボリー色で、蓋の方がクリーム色がかっています。






このように脚の先がくるりと丸まって、カタツムリの殻みたいなものはルイ15世スタイルでロココらしさが出ていると思います。

お品もの自体は18世紀後半のお品になります。





一言で18世紀のお品ものと言っても、250年近く前のものなんですよ。


2018年の今まで残っていてくれたことに感謝です♡


 





注ぎ口のあたりにカケがあります。





注ぎ口中より右側にカケ、見られますね。

幸いにして色が同じで目立ちませんが、気になる方は修理されてください。




内側がまた、綺麗なんですね♡






フチのスレなど。





フチの様子。




持ち手の先端の方に釉薬のムラなのか、スレなのか、着色などが見られます。
この部分だけザラツキが見られます。






あとはツヤツヤ、お花のレリーフも綺麗です。





微妙に2種類くらい違う柄のレリーフのようですね。









裏。




足の裏にスレ。





レリーフの盛り上がった部分にスレや釉薬の削げなど。










貫入が一部に見られます。





蓋の表側。




蓋の裏側。






蓋のフチ裏あたりにキズなどが見られます。





そして、つまみの修理部分。

おそらくお持ちだった方が自分で直したのでしょうね。
 ちょっとずれています。(笑)





上の方は接着剤の汚れでしょうか。

 接着剤剥がしで取れるのではないか思います。





本当は蓋がなくてもとっても素敵なんですけど、せっかく貴重な蓋が残っているので一緒にいただいてくださる方へ♪















蓋なしでも美しいお品です。

でも蓋も大切に保管してくださいませ♡

こちらの商品はオンラインショップでお買い上げいただけます♪
http://ideco.ocnk.net/product/5193




☆☆☆












オーナー☆イデコ

18世紀 PONT AUX CHOUX パリ ポントシュー窯 シュクリエ&ソーサー Chappelle en arriere-automne展 11/17・18代官山

展示会へお持ちする商品のご紹介です。


今年もポントシューをはじめとする18世紀のアイボリー色の食器、各種お持ちします!





まずはパウダーシュガー用のシュクリエから。






ポントシューの米粒レリーフの蓋つきのシュクリエとソーサーになります♪


蓋にはお花の蕾が付いて、おそらく薔薇の蕾なのではないかなと思います。
咲いている薔薇の花が装飾の付いた蓋のブイヨンボウルを前に扱ったことがあるので、蕾の装飾、咲いた薔薇の装飾、なんて並んでいたのかなぁ♡と思います。

ポントシューの食器が並んでいた豪華なテーブル、見てみたいですね。






という事で、蓋と、本体、ソーサーのセットになります。







ソーサーと言ってもこのお皿だけ単品としてみても良さそうですね。







ちょっとぷっくりしたフォルムのシュクリエで、変形したオーバル型です。






このシュクリエはパウダーシュガー用で、18世紀のデザートの上から穴の開いたスプーンでふるいながらパウダーシュガーをかけてからお召し上がりになられていたのでしょう。

なぜかお言葉遣いが。。。(笑)


王族や貴族のいただいていたデザートはどんなものだったのでしょうか。
このシュクリエには沢山のパウダーシュガーは入るでしょうし、それをふるう穴の開いたスプーンも結構大きいんですよね。

今回はスプーンなしでのご紹介となりますが(あまりに高価なお値段になり過ぎないかと心配で、スプーンは省かせていただきました、というのが本音です)、いつかスプーンもご紹介できたらと思っております♡






18世紀のもの、そして使われていたもののようですから、少し難が見られます。

でも、この難は250年ほども昔のものなら、大したことない内に入るのではないかと思います。


ご覧の通り、蓋の飾りの蕾が取れて修理されています。

実はもともと蕾が取れそうだったのですが、撮影している間にコロッと蕾が取れてしまいました。

でも、そのおかげで、黄色っぽかった接着剤を取り除くことができ、綺麗にしてからオーナーのイデコが陶器用瞬間接着剤でとりあえず接着しておきました。




接着剤は透明ですので、前より見栄えは良くなっているんです。

取り敢えずの処置ですので、このままにするのか、金継、銀継ぎ、共継ぎなどで修理していただくかなどは、お客様のご判断にお任せしたいと思います。






蓋の横に空いたこの丸い半円は、ふるい用スプーンを挿すためのもの。

銀製のパウダーシュガー用スプーンを挿しても絵になると思います。

上の写真では手前にシミが見えております。







蓋の裏側。

フチ近辺にチップがいくつかあります。

表からは見えないものです。







釉薬のムラも一部見られます。







いずれも浅めで小さいものです。






蓋のフチのスレ。





黒いものが見えますが素地に混入したものでしょうか。







内側も綺麗なんですね。
もちろん18世紀のものとしては、という意味です。
外側も綺麗なんですよ♪






内側、ツヤツヤしています。







フチの一部に製造時にできたのではないかと思われる小さな亀裂。

この写真かなりアップですので、実物より大きく見えています。
こうしないと見えないので大きくしていますが、かなり小さな亀裂だと思ってください。







亀裂のある部分の裏側。

ほんの少しだけ貫通しているのですが、これまた実際には見えにくいものです。








側面も綺麗ですが、フチや足など角にシミなどが一部見られます。






シミ部分のアップ。






脚にカケが1か所。







反対側の脚にシミ。
釉薬のムラが見える箇所のようです。






裏側。







脚のフチにシミ。





フチにキズとシミ。







側面に小さな黒い斑点が見られます。







ソーサーとしてご紹介しているお皿は、小さめです。
これならちょっとしたものに使えそうです。







艶もよろしく。




黒い部分は穴になっており、混入物ではないようです。







前の持ち主の方が削ってみようとしたのか浅くキズが残っています。
(イデコの仕業ではありません。)








他の黒い点。
これは釉薬のムラになるのでしょうか。











裏側。
18世紀らしく脚がないお皿です。


つるっとした裏ですね。






角に釉薬の削げ。






フチにスレやシミなど。

黒い斑点も見られます。








日本までちゃんと届いてくれます様に。。。






素敵な米粒レリーフのシリーズです。


蕾も可愛いですね♪





プックリ素敵なお品です♡


18世紀の陶器シリーズのご紹介が遅れてしまっておりますが、まだまだご紹介させていただくものがございます。

どうぞお楽しみに♡







チラ・チラ・・・





ちらりとお見せしておりますが、この写真にあるものは順を追ってご紹介させていただきます♪







☆☆☆


11/17()18()東京代官山で、アンティークFavorite!さんと写真家エリックペートルと3人展を開催します
 
是非お日にち確保して遊びにいらしてくださいませ。(*^^*) 




Chapelle en arrière automne

AntiquesFavorites! &
Grenier iDéco, PhotoEric PETR

『晩秋の礼拝堂』

~枯れ葉と戯れる天使たち・・・~




Merci beaucoup !



オーナー☆イデコ